子供の医療費負担の不公平

私はシングルマザーなのですが、福祉関係の仕組みの大事な所は全く平等でないことを実感しています。

 

前夫のDVから避難をしたのですが、周囲は前夫の言い分のみを信じました。追い詰められていた私は、避難直後はきちんと説明するほどの元気がなく、前夫の説明の方が信ぴょう性があったためでしょう。

 

自治体の相談員に避難の意思を伝えた直後、使える通帳はすべて取られていることが分かりました。自宅の中にあった通帳がすべてがなくなっていたのです。そのため、避難直後は生活保護を受けました。ですから、私は生活保護を受けるとどれだけの金額を受け取れるかは知っています。

 

そして、貯金のある状態で生活保護を受け取ると、後から使ったお金を返還することになります。何が面白いって、この自治体がが算出した金額、たとえミスを見つけたとしても、審査請求をする権利が認められていないので、返還する側はいいなりです。

 

今、返還手続きの途中ですが、自治体はなかなか返還をさせてくれません。手続きをはじめてから約半年です。窓口の担当は、住まいの近くのスギ薬局が、きちんと手続きをしないからだと言ってきました。しかし、この薬局は多くの子供連れがいらっしゃっているので、子供医療費のやり取りを自治体としているはずなんですよね。なぜか、生保の手続きだけスギ薬局はできないようです。自治体も、どういうやり取りをスギ薬局としているのかは謎です。

 

この生活保護、もらった方が生活が楽になる人が多く、制度の問題を指摘する人が多くいます。私のように預貯金が使えなくなった場合にも適用される制度です。生活保護は無保険の状態になるため、子供も私も10割で医療費を返還することになっています。自治体で行われている子供の医療費が無料になる制度は、生活保護の世帯には使わないという理由で、私たち母子家庭は子供の医療費も負担し、返還することになっています。

 

そういうルールだから、自治体はこの分の医療費まで負担しろというのが言い分です。諸々の手続きが終わり、預貯金が使えるようになれば、医療費を含めた生活保護費を返還するのです。たとえ母子家庭であってもです。

 

この日本の医療費の負担は、まったく平等ではありません。しかも、分かっていてそれを黙認しています。現に私は子供の医療費の一部を自治体に返還しました。10割負担です。

 

なんかおかしいな、と思いながら、他のシングルマザーの方の生活を見ていると、事柄は別の内容になるのですが、最初に受けた説明とは随分と違う様子で生活しているのをよく見かけます。質問しても、適当な答えしか返ってきません。

 

さらにおかしいなあ、と思いながら過ごしているうちに、避難をし、離婚をしてから時間がたち、私は前夫からある勧誘を受けていたことを思い出しました。かなり政治的な偏りのある勧誘です。

 

この人たちは憲法のある条項を非常に大事にしていますが、他の部分の平等が守られるかどうかに対してはどうでもいいようなんです。

 

ここに書いた話と関係があるのかは定かではありませんが、福祉関係の諸々って、実は相当な偏りの中で活用されているのではないかと感じています。

 

この国は全く平等ではありません。繰り返しますが、子供の医療費が無料になる地域で、母子家庭の状況になってから、私は子供の医療費を10割負担した実績があります。

 

そして、その不平等を容認している行政の言い分は「それがルールだから」です。